「のんだよ!」というアプリをリリースしました!
お薬をのみ忘れないための、シンプルなアプリです。
- のんだら、タップ
- 履歴がしばらく残る
- リマインド通知を送れる
できるのは、それだけです。
それだけの機能が欲しかったので、作りました。
人生初の入院と手術
今年の夏の終わりに、気胸という病気にかかってしまい、2週間ほど入院をしました。
気胸とは、胸の中で肺を包む胸膜(肋膜)腔の中に空気がたまる病気です。
レントゲンで撮影してみると、自分の右の肺がへこんでいるのがわかります。
人生で初めての入院と手術でした。
命に関わる病気ではない、とはいえ、肺を膨らませるためのドレーンを入れたりして、右腕が動かなかったり、肺が膨らむにつれ、悩まされる激痛など、様々なことを体験して、今まで自分が見えていなかった痛みの世界が見えました。
この気胸という病気、大半が原因不明です。
原因不明という方が、治療法や再発防止の方法がないといえばないのですが、
私の場合、幸いにも手術の際にとった細胞に、肺に存在するはずのない「子宮内膜の細胞」が見つかり、月経随伴性気胸だとわかりました。
再発防止
月経随伴性気胸とは、子宮内膜症が原因でひきおこされる気胸です。
子宮内膜症とは子宮内膜組織が本来あるべき場所である子宮を飛び出し、別の場所に定着してしまうという病気です。
ということは月経周期が毎月くるごとに、子宮内膜が剥がれ落ちるときに、タイミングが悪ければ、また肺についた子宮内膜が剥がれて、肺に穴を開けてしまうということです。
それを、再発防止するために、子宮内膜症の治療薬をのみ始めました。
朝と夜。
毎日欠かさず、閉経までのみ続ける必要があります。
のみ忘れた・・・・
服薬を習慣づけるってなんて難しいんだろう・・。アナログ管理で、日付を書いたり、分別したり、色々と試したのですが、どこかでのみ忘れてしまって、がっくりきてしまうことも多々ありました。
仕事がピークに忙しくなると、朝のんだっけ?そもそも昨日のんだっけ?
のみ忘れが続くと、再発したりするんでは無いかという恐怖。
服薬管理のアプリを試したけど、こんなに機能満載には必要ない。
のんだか、のんでないか、それも知りたいのは、今日と、昨日分くらいでいい。
自分に必要な物を自分で作ろう
そして、私と同じような価値観で探している人が入れば、その人ならば使い勝手がいいと思ってくれるかもしれない、と思いました。
そうだ、自分で作ろう。
最初設計した時は、機能が満載になってしまいました。
- SNSに薬のんだこと投稿する?薬のんでること知られたくないよね。何の薬飲んでんの?とか聞かれたくないよね > そんな機能いらない
- 服薬したことをカレンダーで見える化?何日も前のことを知りたい?昨日と今日くらいわかればそれでいいよね > そんな機能いらない
いる?それほんとに必要?
自分に問いかけて、結局残ったのは、3つだけの機能でした。
食間の服用どうするの?寝る前の服用どうするの?とか、服薬にも色々種類があるのは承知の上ですが、そういう管理ができるアプリはすでに出ているので、
朝と昼と夜とという区分けで、薬をのみ忘れず、記録が一目でわかること、
そして、毎日開いて「のんだよ!」というボタンを出すので、癒しキャラを数種類作りました。
私以外の誰かの役に立つと嬉しいなという思いはあります。
技術的な話
このアプリは、ionicというハイブリッドアプリフレームワークで作りました。
開発言語は、AngularJSとHTMLです。つまり、JavascriptとHTMLでiOSとAndroidのアプリの開発が同時にできます。
だから、超短期間で作ることもできました。
アプリの審査の出し方などに色々試行錯誤して(iOSは特にややこしい)、ようやく今日、審査も通り、世にリリースされました。
シンプルな機能のアプリであれば、ionicおすすめです。
クライアントさんのお仕事でもionic使っていますので、
ionicでアプリを作りたいなどのお仕事があれば、ご相談ください!